カルドーサの鍛冶場主について考察
2012年6月12日 MUD コメント (8)〜前回のあらすじ〜
Mishra’s Workshop使わせろやコラ!と騒ぐアルコの非紳士的態度に周囲のレガシー民は激怒。
アルコをフルボッコにするのであった…。
今回は真面目な話を。
カルドーサの鍛冶場主の事について
Kuldotha Forgemaster / カルドーサの鍛冶場主(5)
アーティファクト クリーチャー 構築物(Construct)(T),アーティファクトを3つ生け贄に捧げる:あなたのライブラリーからアーティファクト・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
3/5
あまり説明する必要も無い能力であるけど一応。
3枚のアーティファクトを犠牲に、ライブラリーから好きなアーティファクトを戦場に出す事が出来る。
サーチとコストの踏み倒しを一度に行う効果は過去のMTGの歴史を見渡せば分かる通り凄まじく強力だ。
もちろんタダでは無い。アーティファクトを3枚も生贄に捧げる事が出来るデッキなんて相当数のアーティファクトを仕込んでいなければならない。
故に運用出来るデッキは限られている。
環境にあるアーティファクト満載のデッキは2つ。
親和とMUDだ。
しかし親和に5マナを捻り出すのは不可能に近い。
と、なれば使えるデッキはMUDに限定される。
そんなMUDの為に生まれたカルドーサの鍛冶場主。
MUDで使用するにあたって利点と欠点を並べてみよう。
※あくまで私見です※
利点
・MUDでも運用の難しい、必殺級のアーティファクトを使用出来る。
ターンを奪う精神隷属機や相手の土地をズタズタにする隔離するタイタン、ライフが減らなくなる白金の帝像に相手を一瞬にして敗北させる荒廃鋼の巨像…
あげていけばキリが無い。
・そしてそれら使いにくいが強力なカードを1枚しか入れなくて良い。
これらのカードは大量に入れたいものではないが、鍛冶場主がいればサーチとコスト踏み倒しを両方一辺に行えるので入れる枚数も1枚で済む。
・下準備さえ済ませておけば逆転勝ちが出来る。
これがカルドーサの鍛冶場主の最大の魅力だと思われる。
もし窮地に立たされていても、鍛冶場主一枚引いたという理由だけで一発逆転が出来る。
例えば
稲妻のすね当てが置いてあり、アーティファクトが3つ以上あればカルドーサ→すね当て装備→能力起動→荒廃鋼の巨像で一発逆転勝ちが出来る。
もしくは
金属細工師→威圧の杖で無限コンボ
この流れでこのアルコは何度も勝利を収めている。
しかしいい事ばかりでは無い。
欠点
・カルドーサの鍛冶場主は非常にリスキーである。
恐ろしい事にカルドーサの鍛冶場主はMTGの基本であるアドバンテージとは無縁だ。
いや、むしろディスアドバンテージの塊と言っていい。
何せ3枚ものカードを使って1枚に変換するので、最悪レベルに効率が悪い。
さらにMUDの根本的な弱点としてアドバンテージを稼ぎづらい傾向にあるので、これだけのカードの損失はこれからのゲームプランを崩壊させるには十分過ぎる。
もし引っ張って来たカードが対処された場合、多くの場合マナ基盤やカルドーサの鍛冶場主自身を失っているのでもう盛り返す事は不可能だろう。
・デッキがさらに不安定になる。
ただでさえ不安定で有名なMUDがさらに不安定になる。
精神隷属機は起動も含めて10マナ、隔離するタイタンと白金の帝像は8マナ、荒廃鋼の巨像に至っては12マナだ。
そんな奴がデッキに入って来るものだからデッキがメチャクチャに歪みまくる。
ドローでこれらのカードを引いた時、ポーカーフェイスを保つのも難しい。
超貴重なドローとフィニッシャーを同時に失い、かつ後ろのギャラリーから有り難い「ご愁傷様♪」の眼差しを頂戴する事になるからだ。
…まぁ残念ながら金属細工師がいれば、12マナは出せない事も無いというのがMUDの凄い所だが。それでも素出しは稀だ。
・カルドーサの鍛冶場主単品の弱さ
5マナ3/5はアーティファクトクリーチャーとして考えれば上等だが、残念ながら戦力としては期待は出来ない。
そして能力起動にはタップがいる。
虚空の杯でしっかり守ってやるか、稲妻のすね当てで速攻を付与してやらなければ出たターンで農場送りになるか、神ジェイスにバウンスされたりして次のターンには戦場にはいないだろう。
そして残念ながらすね当てと虚空の杯、どちらも無い時もままある。
そんな時はコイツでは無くワームとぐろエンジンや鋼のヘルカイトの方が遥かに良い仕事をする。
以上の欠点は採用を躊躇うには十分であり、現にカルドーサの鍛冶場主は嫌いだというMUD使いもいる。
しかしその爆発力はやはり魅力的であり、少なくともこのアルコは好きなカードだ。
これからも末永く使用していくつもりである。
ここからは質問。
カルドーサの鍛冶場主で持って来るアーティファクトについて。
何度も何度も使用して来た鍛冶場主ですが、基本的に荒廃鋼の巨像しか持って来ない。
結局、隔離するタイタンは入れていても出さない事がほとんど。
これを出している時は荒廃鋼の巨像が手札にあり、仕方なく出しているのが実状。
正直、引っ張って来る対象は荒廃鋼か威圧の杖に絞り残りの白金の帝像と隔離するタイタンはクビにして別のカードを入れようと思うのだけど、どうだろう?
意見をお待ちしてます!
Mishra’s Workshop使わせろやコラ!と騒ぐアルコの非紳士的態度に周囲のレガシー民は激怒。
アルコをフルボッコにするのであった…。
今回は真面目な話を。
カルドーサの鍛冶場主の事について
Kuldotha Forgemaster / カルドーサの鍛冶場主(5)
アーティファクト クリーチャー 構築物(Construct)(T),アーティファクトを3つ生け贄に捧げる:あなたのライブラリーからアーティファクト・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
3/5
あまり説明する必要も無い能力であるけど一応。
3枚のアーティファクトを犠牲に、ライブラリーから好きなアーティファクトを戦場に出す事が出来る。
サーチとコストの踏み倒しを一度に行う効果は過去のMTGの歴史を見渡せば分かる通り凄まじく強力だ。
もちろんタダでは無い。アーティファクトを3枚も生贄に捧げる事が出来るデッキなんて相当数のアーティファクトを仕込んでいなければならない。
故に運用出来るデッキは限られている。
環境にあるアーティファクト満載のデッキは2つ。
親和とMUDだ。
しかし親和に5マナを捻り出すのは不可能に近い。
と、なれば使えるデッキはMUDに限定される。
そんなMUDの為に生まれたカルドーサの鍛冶場主。
MUDで使用するにあたって利点と欠点を並べてみよう。
※あくまで私見です※
利点
・MUDでも運用の難しい、必殺級のアーティファクトを使用出来る。
ターンを奪う精神隷属機や相手の土地をズタズタにする隔離するタイタン、ライフが減らなくなる白金の帝像に相手を一瞬にして敗北させる荒廃鋼の巨像…
あげていけばキリが無い。
・そしてそれら使いにくいが強力なカードを1枚しか入れなくて良い。
これらのカードは大量に入れたいものではないが、鍛冶場主がいればサーチとコスト踏み倒しを両方一辺に行えるので入れる枚数も1枚で済む。
・下準備さえ済ませておけば逆転勝ちが出来る。
これがカルドーサの鍛冶場主の最大の魅力だと思われる。
もし窮地に立たされていても、鍛冶場主一枚引いたという理由だけで一発逆転が出来る。
例えば
稲妻のすね当てが置いてあり、アーティファクトが3つ以上あればカルドーサ→すね当て装備→能力起動→荒廃鋼の巨像で一発逆転勝ちが出来る。
もしくは
金属細工師→威圧の杖で無限コンボ
この流れでこのアルコは何度も勝利を収めている。
しかしいい事ばかりでは無い。
欠点
・カルドーサの鍛冶場主は非常にリスキーである。
恐ろしい事にカルドーサの鍛冶場主はMTGの基本であるアドバンテージとは無縁だ。
いや、むしろディスアドバンテージの塊と言っていい。
何せ3枚ものカードを使って1枚に変換するので、最悪レベルに効率が悪い。
さらにMUDの根本的な弱点としてアドバンテージを稼ぎづらい傾向にあるので、これだけのカードの損失はこれからのゲームプランを崩壊させるには十分過ぎる。
もし引っ張って来たカードが対処された場合、多くの場合マナ基盤やカルドーサの鍛冶場主自身を失っているのでもう盛り返す事は不可能だろう。
・デッキがさらに不安定になる。
ただでさえ不安定で有名なMUDがさらに不安定になる。
精神隷属機は起動も含めて10マナ、隔離するタイタンと白金の帝像は8マナ、荒廃鋼の巨像に至っては12マナだ。
そんな奴がデッキに入って来るものだからデッキがメチャクチャに歪みまくる。
ドローでこれらのカードを引いた時、ポーカーフェイスを保つのも難しい。
超貴重なドローとフィニッシャーを同時に失い、かつ後ろのギャラリーから有り難い「ご愁傷様♪」の眼差しを頂戴する事になるからだ。
…まぁ残念ながら金属細工師がいれば、12マナは出せない事も無いというのがMUDの凄い所だが。それでも素出しは稀だ。
・カルドーサの鍛冶場主単品の弱さ
5マナ3/5はアーティファクトクリーチャーとして考えれば上等だが、残念ながら戦力としては期待は出来ない。
そして能力起動にはタップがいる。
虚空の杯でしっかり守ってやるか、稲妻のすね当てで速攻を付与してやらなければ出たターンで農場送りになるか、神ジェイスにバウンスされたりして次のターンには戦場にはいないだろう。
そして残念ながらすね当てと虚空の杯、どちらも無い時もままある。
そんな時はコイツでは無くワームとぐろエンジンや鋼のヘルカイトの方が遥かに良い仕事をする。
以上の欠点は採用を躊躇うには十分であり、現にカルドーサの鍛冶場主は嫌いだというMUD使いもいる。
しかしその爆発力はやはり魅力的であり、少なくともこのアルコは好きなカードだ。
これからも末永く使用していくつもりである。
ここからは質問。
カルドーサの鍛冶場主で持って来るアーティファクトについて。
何度も何度も使用して来た鍛冶場主ですが、基本的に荒廃鋼の巨像しか持って来ない。
結局、隔離するタイタンは入れていても出さない事がほとんど。
これを出している時は荒廃鋼の巨像が手札にあり、仕方なく出しているのが実状。
正直、引っ張って来る対象は荒廃鋼か威圧の杖に絞り残りの白金の帝像と隔離するタイタンはクビにして別のカードを入れようと思うのだけど、どうだろう?
意見をお待ちしてます!
コメント
Hive対策の白金の天使はどうでしょう?
単体除去に頼るようなデッキだとすね当て装備だけで勝てちゃいます。
>ひ
自分もEDH用に一枚欲しいです。。
大会に強力なHive使いが出没するので、大会で見かけたら採用するつもりです。
鋼の風のスフィンクス。
確かに最強ですけど…
うーむ。考えときます。
しかし油断しきってる相手に荒廃鋼を叩き付けてやるのは快感ですよ!
…信用出来ないのも分かりますが。
自然の秩序入りZOOみたいな弱さがやはり気になりますね。
《隔離するタイタン/Sundering Titan》に関しては
「除去されてもアドバンテージを失わないのはどれか?」
「場に出てアドバンテージをとれるものは?」
この問いがに対する回答がこのクリーチャーの採用枠の有無に対する回答になると思います。
Dual Landsばかりのテンポデッキが《隔離するタイタン/Sundering Titan》を除去した後の状況(特に《剣を鍬に/Swords to Plowshares》)はどうでしょうか?
除去された場合も含めて考えると、他の選択肢と比べてどのカードがより勝利に近づけるでしょうか。
現に最近成果をあげたMUDには3枚採用されています。
結局のところ、「適切なもの」を選ぶという一般論になりますけどね。
そういう考え方もありますね!
最近、聖遺の騎士が入ってるデッキとばかり闘っていたので、ちょっとネガティブになりすぎていました。
もう少し使ってみましょう。